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Vol.36 不動産を円滑に引継ぐための準備

Q

夫から自宅と近隣の駐車場を相続しました。
亡夫との間に子供が3人いますが、今は1人で暮らしています。
不動産を円滑に子供に引継ぐために何か準備しておいた方が良いですか?

千葉県在住 70代 女性

A

ご主人様の不動産をそのまま奥様が引継がれたそうですね。相続手続をスムーズに終えられたのは何よりです。子供さん達は「不動産の事は知らないし、管理もできない。今回はお母さんにお任せしよう」と考えたのかも知れませんね。

不動産の現状を確認しておくと安心です

例えば、奥様はご自身の相続について、次のような不動産がおありでしょうか?

  • ・売却したい(して欲しい)不動産
  • ・分筆したい(して欲しい)土地
  • ・相続税がかかる場合に、物納を検討して欲しい不動産

その場合、売却・分筆・物納に必要な境界の確認や測量等が現状どこまで整っているかを確認されてはいかがでしょうか。もし、整っていない場合には、今後準備を進める事をご検討ください。後述しますが、相続発生後に相続人にそれらを整える必要が生じた場合、奥様ご自身が整えられる場合よりも困難となるおそれがあります。

境界について

境界標があるから、以前分筆したことがあるから、といった理由だけで安心なさらないでください。確認した結果、売却や分筆などを行う為には隣地所有者の立会や境界確認に関する取り交わしが必要とわかる事もあります。その場合の手続はご自身の意向だけでは進められません。また、次のような困難が伴うケースもありますので注意が必要です。

  • ・隣接地の数が多い
  • ・隣接地の所有者と面識がない
  • ・隣接地の所有者に相続が発生している
  • ・隣接地の所有者が遠方に在住している
  • ・隣接地が共有になっている
  • ・隣接地所有者が立会に応じない
  • ・当事者が境界に納得しない

相続発生時の問題点について

境界の問題は相続発生時に限った事ではありません。普段は不動産に動きがないことも多いので、相続の時に顕在化する事が多いのです。しかも、次のような理由から相続発生後は手続きを進めていく上での難しさが増す可能性があります。

  • ・お互いの面識がないケースが増える
  • ・近隣の慣習が分からない、自宅が遠い等の理由で隣地所有者とのコミュニケーション不足が生じやすい
  • ・誰が相続人間の意見を調整し、中心となって手続きを進めるかといった問題がある
  • ・相続税の申告・納付期限(相続が開始された日の翌日から10ヶ月以内)を意識せざるを得ないケースがある不動産の現状を確認しておく事により、このような困難を避け易くなります。

まとめ

日常生活では不動産についてあまり意識されないかも知れません。しかし不動産についても現状認識や将来の行動を見据えたシミュレーションをしておく方が安心です。ご自身だけではわかりづらい事があれば、気軽にお近くのりそな銀行に声をお掛けください。境界や測量については土地家屋調査士等、税務については税務署や税理士等の専門家にご相談ください。

※なお、本件はご準備の効果が法改正等によって失われない事を前提としてお答えしております。

(2010年6月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 高山浩一氏
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・宅地建物取引主任者
・平成22年2月より千葉エリア担当FP
 
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