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Vol.35 「親子」なのに相続できない場合ってあるのでしょうか?

Q

私の生後間もなく母が亡くなり、継母が育ててくれました。私は何も知らぬまま成人し父の死後、継母が自宅などを相続しましたが、父の妻である継母の財産を娘である私が相続できない場合があると聞きました。それはどういうことでしょうか?継母には実子はなく、親類は妹と亡くなった弟の子供(甥)がいます。

A子さん(枚方市在住 50代 女性)

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A子さんは、成人するまでお継母さまを実のお母さまと信じておられたとのことで、お継母さまの愛情深いお人柄がうかがえます。
確かにお継母さま(Bさんとします)はお父さまと正式に結婚されて入籍されていたわけですから、親子として相続する権利があると思われていても不思議ではありません。しかしながら民法では、Bさんが単に入籍されただけでは、亡くなった先妻の子であるA子さんとBさんの間に親子関係は成立せず、A子さんとBさんが養子縁組をすることで、初めて親子関係が成立し相続権が発生することになるのです。

A子さんの場合、Bさんと養子縁組をされないままにBさんがお亡くなりになりますと、Bさん名義の財産は全て、Bさんの妹さんと甥の方お二人で相続されることになってしまいます。そうなりますと最悪の場合、Bさんがご主人様から相続された自宅に同居されているA子さんは、自宅を明け渡さなければならない可能性も出てきます。
そのような事態を避けるためには、A子さんとBさんが養子縁組をされるか、Bさんが有効な遺言書を残しておくのがよろしいかと思われます。

子連れでの再婚も同様で、例えば女性が再婚して姓が変わる場合、連れ子の姓も母親と同じように新しい姓に変えることが可能ですが、それだけでは母親の再婚相手と親子関係は成立せず相続権は発生しません。母親の再婚相手と女性の連れ子が養子縁組をすることによって法的な親子関係が生じるのです。
世間でよく使われる「婿養子」という言葉も単に結婚して夫が妻の姓を名乗っているだけという場合と、夫が妻の親と養子縁組をして親子関係が成立している場合とを混同していることがあります。この場合も、夫が妻の姓を名乗るだけでは妻の親の相続権は発生しないのです。一般的に嫁いできた女性に舅や姑の相続権がないのと同じと考えれば分かり易いでしょう。

日常生活では「家族」「親子」として当たり前の生活を送っていても、民法ではルールに則った手続きをふまなければ認められない場合があります。
養子縁組の手続きは複雑なものではありませんが、いくつかの条件がありますので、事前に弁護士や司法書士等の専門家に相談されることをお勧めいたします。また遺言書については、費用や手間もかからず簡単に作成できる「自筆証書遺言」と、公証役場で公証人が作成する「公正証書遺言」があります。「自筆証書遺言」は手軽な反面、家庭裁判所での検認手続きが必要であったり、不備等で無効になったりするケースもあります。
「公正証書遺言」は、費用はかかりますが、公証人が作成するため確実に思いを遺すことが可能になります。

りそな銀行では「遺言信託」という業務で、公正証書による遺言書作成から執行までをお手伝いしております。各エリアに担当のファイナンシャルプランナーがおりますので、お気軽にご相談ください。

(2010年5月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 白土一美氏
平成13年2月入社。1級FP技能士、大阪市外北地域担当。
 
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