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Vol.07 親の介護をしたら相続でメリットがあるか

Q

父母も高齢となりました。東京に出てきている子供3人の間で、将来誰が面倒を見るか、決めなければならないと思います。もし私が面倒を見るとしたら、相続では何らかのメリットを受けられますか。

府中市在住 50代 男性

A

高齢社会に入り、両親の介護の問題が社会的に注目されています。介護に当たられるご家族のご苦労は並大抵ではないと伺っておりますので、ご兄弟で支えあっていかれる必要があると思います。しかし、実際にお世話をされる方とそれ以外のご兄弟の間では介護に対する負担感がまったく異なりますので、相続の段階で意見の違いが明らかになることも多いようです。たとえば、「介護であれだけ大変な思いをしたのだから、私の夫が財産を多くもらって当然よ。」と考える相続人の妻と、「あの人は大変だったと騒いでいるけど、実際には病院に入院させっぱなしでたいしたことしていなかったじゃない。それを理由に財産を独り占めしようとするなんて、わがままにもほどがあるわ。」などと批判する相続人とで、いさかいが生ずることもあります。

「寄与分」という考え方

法律では、両親の介護をした場合には自動的に財産を多く相続できるという規定はありません。ただし、亡くなった方の財産の維持・増加に特別の貢献があった相続人に対して相続分を増加させることができる「寄与分」という制度が昭和56年に創設されています。たとえば自営業の方などで一緒に仕事をしてきた相続人の場合は、財産の増加が寄与分として認められれば、他の相続人よりも多くの財産を受けることができます。
介護など日常生活の支援についても、ヘルパー費用が節約できた等の理由から寄与分として認められるケースが多いのですが、実際には寄与分をいくらで評価するかという金額面でトラブルになる事例も多いようです。ヘルパー費用といっても期間が長ければ相当の金額になります。その全額を寄与分として認めてもらおうとすると、「専門のヘルパーと比べたらサービスの水準が低いのだから、時間単価はもっと安いはず」とか、「通常の家族の扶養のレベルとかわらない」などのクレームが噴出するかもしれません。話し合いがつかない場合は、遺産分割と寄与分算定の調停を家庭裁判所に申し立てることになり、解決に長期間を要するばかりか、しこりも残ってしまいます。

遺言書があれば安心

将来トラブルが発生するリスクを考えれば、初めからご両親と相談して遺言書を書いていただくことが望ましいと思います。遺言書があれば、介護をしてくれる子に多めに財産を残したり、相続人ではないため通常は相続を受けることができない「子の配偶者(長男の妻など)」にも財産をのこすことができます。子供からはお願いしづらいかもしれませんが、将来兄弟で相続争いをすることがないように、財産についてはきちんと配分を決めておいてほしい、といえば、ご両親もご理解いただけると思います。
しかし、遺言書を書くといっても実際にはどのようにしたら良いかわからない、という人も多いようです。良い内容の遺言書でしたら相続争いを未然に防ぎ、末永い家族円満を実現することができますが、悪い内容ですと逆に遺言書がきっかけに相続争いがおきてしまうこともあります。できれば相続などに詳しい人と相談をしながら書きたいものですが、相続に関する相談は親しい人であってもなかなかしづらいもの。そんな時は、りそな銀行にご相談ください。
りそな銀行では、全国の支店で年間のベ1500回ほどの相続セミナー・個別相談会も行なっています。まずはお近くのりそな銀行にご連絡いただき、セミナーの参加からご検討されてははいかがでしょうか。

(2007年10月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 筒井 仁氏
1992年入社。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2004年よりプライベートバンキング業務に携わる。
現在、首都圏地域担当。
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