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Vol.06 全ての財産を1人に相続させるには

Q

自宅(マンション)と若干の預金を残して父が亡くなりました。母の今後の生活を考えると、できれば母の存命中は、全ての財産を母に相続させたいのですが、私以外の他の2人の兄弟から不満が出ないか心配です。
上手く納得してもらう良い方法はありませんか?

神奈川県相模原市在住 50代 男性

A

核家族化が相続にも影響

法定相続割合と異なる遺産相続はどのようにしたら良いのかという相談は、実際の個別相談会でも非常に多い質問です。昔は、長男が家を継ぐのが自然であり、相続でも長男以外の他の兄弟が権利を主張するケースは今よりは少なかったと思います。しかし、最近は核家族化が進み、それぞれの子どもが実家から離れて生計を立てるようになると、相続時にもそれぞれの兄弟に平等に分けるという法定相続を主張されるケースが増えています。

法定相続は最終手段

今回の場合、お母様とその息子3人が法定相続人ということですから、法定相続割合は、配偶者が2分の1、息子3人がそれぞれ6分の1ずつとなります。実際の相続でも法定相続割合どおりに行なわれるのが一般的という認識をお持ちの方も多いようですが、現在の相続手続きにおいて最優先されるのは(1)遺言書です。遺言書が無い場合は、(2)相続人全員による遺産分割協議による決定、そこで円満解決しない場合に(3)家庭裁判所での調停、これが不調に終わった場合に最後の手段として行なわれるのが(4)裁判官による法定相続分に基づいた審判です。
実際には、親族同士の争いを未然に防ぐため、遺言や遺産分割協議の際にも法定相続分を意識して決定されるケースが多いのですが、あくまでも法定相続割合はひとつの基準でしかありません。遺言書が無い場合の相続は、法定相続割合にしばられること無く、残された家族がお互いの生活状況を考慮した上で協議・決定することが望ましいと思います。

二次相続対策も考えて

ご相談では、お母様の将来の生活のために、全ての財産をお母様に相続させたいとのこと。遺言書もないのであれば、まずは他の兄弟の方にもそのお考えを伝えて相談されるのが良いでしょう。その際、他の兄弟から不満が出ないか心配とのことですが、例えばこれを機会にお母様に預金については兄弟3人に平等に分けるといった内容の遺言を書いていただくということも一つの方法かと思います。また、将来の相続をより確実にするため、兄弟3人それぞれを受取人とする生命保険に入っていただくなども一案です。保険であれば、将来のお母様の相続時には煩雑な相続手続きをすることなく、自動的に現金で保険金を受け取ることができます。今回のお父様の相続手続きに併せて、二次相続対策も同時に行なえば、兄弟の理解も得やすいのではないでしょうか? りそな銀行では、相続に関する一般的なご相談から、遺産整理や遺言作成などのご相談についても、私たちファイナンシャルプランナーが無料で応じています。相続に関してわからないことやご心配がございましたら、各支店で個別の相続相談会を随時行なっていますので、ぜひお気軽にご活用いただければと思います。

(2007年6月現在)

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今回の回答者
りそな銀行ファイナンシャルプランナー 柴田 実氏
1989年入社。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
2001年よりプライベートバンキング業務に携わる。
現在、神奈川地域担当FP。
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